タカノリフローラルの植物
    
☆マウイでキャンプ ハレアカラ編 ハナへの道編 携行品
      

2006年11月16日

アドベンチャーなお花屋さん

14日に関東甲信静越ブロック国際化対応営農研究会が茨城県国際農友会主催でありました。

農友会とは海外農業研修に行ったOBたちの集まりです。

事例発表をしてきました。その準備で、最近ブログがあまり更新されていませんでした。


テーマを農業と趣味としたので、私なんかが発表することになってしまいました。

タイトルは「アドベンチャーなお花屋さん」1分以内で適当に決めました。

他に発表された方のタイトルは

「就農からグランドキャニオンラフティング」

「施設野菜経営とウルトラマラソン」

なので、おかしなタイトルですが、別に浮いてません。
とういより、花をつくっているのがわかるだけましな気がします。

2年も海外農業研修に行くような人はおかしな人が多いです。

せっかくなので、ブログにアップしておきます。

長いので読まなくても結構です。



アドベンチャーなお花屋さん

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坂●市で鉢花を生産しております、鈴木●●と申します。よろしくお願いいたします。
では発表を始めさせていただきます。



経営概要はごらんの通りです。
経営者でも社員でもないいわば働くニートのような私が発表するのは非常に恐縮ではございますが、今回、裏テーマが農業と趣味ということでしたので、引き受けさせていただきました。
国際うんぬんというのが、表テーマになっておりますので、私の農業に関するプチ国際的アプローチの事例紹介と、海外研修に行って役立った点や良かった点などを踏まえながら半分は趣味の話をさせていただきます。



世紀をまたぐ2年間、アメリカに農業研修にいってまいりました。
主に、モルガードフローラルという花をつくっている農場で働いておりました。

現在、私が個人的に生産している主な植物は、羽衣ジャスミン、フクシア、それと無加温で育てられる植物を探していて今年からシバザクラをつくっています。
現在は親と一緒に出荷しているため、収入のほうがあいまいになっています。
来年からは作目を増やし、個別に出荷して経営も分離したいと考えています。屋号はモルガードフローラルにあやかり、タ●ノ●フローラルあたりが良いかと思っています。
自分でつくったものの売り上げが自分の口座に入ってこないとやる気があがりません。
後継者という微妙な立場で、給与形態をどう決めるかという問題は非常に頭の悩ませどこなのですが、納得のいく方法を考えております。



農業に関するプチ国際的アプローチとして、
インターネットによる海外からの情報の入手
種子、資材等の海外からの個人輸入
などがあります。

2年アメリカに住んでいましたので、英語に対する免疫も出来ました。
花の場合ですと植物の属名を入力してグーグルで検索すると、世界中のサイトから拾ってくれますが、抵抗なく海外のサイトを閲覧できるようになりました。
そこで、海外のサイトで珍しい植物を探して、種をネット通販で個人輸入したりもしています。



現在就農して6年目になります。就農して直ぐに自分で自信の持てる植物をつくろうと思い、羽衣ジャスミンを選びました。研修先で以前つくっていたことがあるとボスが話していたのをおもいだしたからです。そこで、国際電話をしながら、ボスに栽培方法を教えてもらいながらつくり始めました。一般的な仕立て方は支柱を立ててそこにつるをからげる行灯づくりですが、ピンチを繰り返して枝数を増やし、わい化剤で成長を抑えてこんもりとコンパクトにする方法を教えてもらいました。わい化剤の使い方がまだ確立できておらず、毎年、試行錯誤しながらやっています。
この写真は関東東海花の展覧会に間に合わせで出品した時のものです。今年は金賞を狙って展覧会の時期にあわせて大鉢の立派なものをつくっています。



これが、研修先のモルガードフローラルの様子です。母の日にあわせてフクシアを多くつくっていました。日本ではカーネーションが母の日の定番のようになっていますが、アメリカでは特に定番というものがなく、強いて言えば西海岸ではフクシアがその時期にたくさん売られます。イギリスではバラの次に人気がある花なんですが、夏の暑さに弱く日本の気候にあわないので、あまり日の目を見ていません。
しかし、私も母の日に向けてつくりたいと思いまして、ボスに断って、40品種くらいの挿し穂を、小包で内容物は服などと書いて、日本に送りました。
またこのハンギングバスケットの潅水は、ドリッパーで行っていました。
そこでうちの温室への導入を検討してみました。



ハンギング用のドリッパーに関してネットでいろいろ調べて、イスラエルのネタフィム社のドリッパーをアメリカの資材屋さんから、メールのやり取りを通して個人輸入しました。
イスラエルは砂漠地域で農業を行っているため、優れた施設栽培や潅水装置の技術をもっています。

この赤いのはおもりで、このチューブの付け根にドリッパーがあります。輸入したのはこの3つの部品です。他はホームセンターで買って自分で取り付けました。
まず、ワイヤーを張って、天井から針金でつって、ワイヤーにポリエチレンチューブを這わせて、そこに穴を開けてドリッパーを差し込んでいきます。ホースをつないで水を出すと圧力で、水がぽたぽたとでてくるという仕組みです。このように使用しております。
カーテンと干渉してしまうので、温室の屋根の三角の頂点の下にしかつけられませんが、うちにある温室のつけられるところはすべて取り付けました。
今まで何もなかった場所に置けるので、単純に坪単価はあがりました。



フューシャとは英語読みです。
40品種くらいもってきたのですが、夏の夜間の高温に弱いため、耐暑性の強い10品種程度が自動的に選抜されました。
大輪の八重咲きの品種がすきなのですが、強いものがないので耐暑性の強い品種と交配して、育種をしようと考えています。
交配して種を蒔くと雑種ができるわけですが、フクシアに限らず、栄養系で繁殖する植物は、その雑種の中にひとつでも優良なものが出来れば、挿し木で一気に増やすことができます。温室の片隅で地道に育種していれば、少なからずチャンスはあると思います。
これからは、自分のオリジナルの品種を育種して、生産、販売するようなことも、必要になってくるのではないかとおもわれます。



このような容姿に仕立てます。
大鉢のハンギングを生産している人は少ないとおもいます。
来年の母の日には、ちょっぴりアメリカ風にフクシアをお母さんにプレゼントされてはいかがでしょうか?


以上をもちまして、農業の発表を終わらせていただきます。ここからは趣味の話に移らせていただきます。



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私の趣味に一貫していえるのは、自力で何かをすること、なにか自作することです。



暗くなったら仕事は終わりにしていますので、冬場は夜に時間が取れますから、いろいろなものを自作しております。
例えばこのような変わった形のスピーカーや、真空管アンプ。


また、自作家電としては、ソファーに座りながら入れる家具調コタツ、木製の液晶テレビなど
市販品では手に入らないようなものをつくるのが自作派の醍醐味であります。



また、ビールを自作しております。安くておいしい自分好みのビールが飲めます。


本日、私のつくったビールを用意しましたので、レセプションの際に飲んで見たい方は、ご賞味いただければと思います。



習慣性肩関節亜脱臼という持病、いわゆる脱臼癖をもっておりまして、今までに7回左肩をはずしております。くしゃみで外したことも2回ありました。
5年近く前にタイの海で泳いでいるときに亜脱臼して溺れそうになったのをきっかけに、少し体を鍛えねばと思いまして、スポーツクラブに通い、筋トレしたり、水泳をしたりしはじめました。

このタイ旅行は茨城県から同じ派米研修にいった同期の岡●君と行ったもので、タイから日本で農業研修をしていたタイの研修生たちの農家を巡るというまるでウルルン滞在記のような旅でした。
海外研修のつながりでこのような貴重な機会が得られたとおもいます。
また2年間の海外研修を経て、世界中のどこにでもぶらりと行けるような国際感覚も身につきました。



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3年半ほど前にマウンテンバイクを購入しまして、登山道を押したり担いだりしながら登り、自転車に乗って下るということを楽しんでおります。



自転車を買ってからレースに参加するようにもなりました。
このタイのレースでは、スタートして10分くらいで転倒して、肋骨を2本骨折してしまいました。
しかし、130kmの山道をなんとか完走しました。
タイに行くたびに怪我をしております。



ブルベという自転車で長距離を走る競技もしております。
600qのブルベは制限時間が40時間で埼玉から日本海に行って帰ってくるというもので、途中で仮眠をとる必要がありました。本日も新潟から出席している研修同期の白●君の家が偶然にもコース上にありましたので、急遽泊めてもらえました。これが●井家です。その節はありがとうございました。
海外研修は日本各地の仲間たちと一緒に行きますので、全国に友達ができて、日本中に泊めてもらえそうなあてが出来たということは素晴らしいことです。



アドベンチャースポーツと呼ばれる、持久系アウトドアスポーツをしております。
このエクステラというのははじめて耳にする方がほとんどだと思いますが、オフロード版のトライアスロンです。
総合13位で完走し、ハワイのマウイ島で行われる世界大会の出場権を獲得しました。



ほとんどが登りか降りのみの林道をマウンテンバイクで100q、次の日にマラソンで42q走り、その合計タイムで競うキングオブ王滝という競技があるんですけれども、このレースをメインのレースとしておりまして、一応、総合優勝することを目標にしております。ちなみに昨年は4位でした。



これは、72qの登山道を夜もヘッドライトをつけて走るという国内最高峰のトレイルランニングレースで8年ぶりに参加して完走しました。
8年前に生まれて初めて参加したレースがこのレースで、当時はろくに運動もしておらずただ思い出づくりに参加して、死に物狂いで20時間以上歩き続け完走しました。あの時ほど体力的に厳しい経験をしたことがありません。あの時から時間と距離の感覚が麻痺しまして、人間強い意志をもってすれば、できないことはないなどという勘違いをしてしまったために、現在に至っております。



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いつどのようにトレーニングしているかと申しますと、ランは仕事の後の夜間、バイクはたまに早朝で、出かけるときはなるべく自転車でいくようにしています。全国農業青年交換大会の新潟大会、愛知大会は自転車で行きました。また茨城県農業研究クラブの理事会のため、うちから片道65qの岩間の農業総合センターに夜に行くことがあり、理事会の後、簡易テントで仮眠をとり、翌朝3時起きで筑波山系の峠越えをしながら帰宅するというように、時間の有効利用でトレーニング時間を捻出しています。
また挿し木など同じ場所に立って仕事をするときは、このように片足膝カックンの繰り返しをすることで、ランの時の着地の衝撃を吸収する筋肉を鍛えたりしています。さらに、ラジオ英会話をきいているときなどは、一石三鳥状態です。
仕事の後に20q走るなどということはざらにありますので、仕事で疲れを感じることはなくなりました。
農業という職業でもトレーニングする時間を捻出することは十分可能だと思います。



エクステラマウイ世界大会は、バイクで2回パンクしてしまったこともあり、良い結果は残せませんでしたが、同じ趣味を持つ世界中の人たちと出会えたのは素晴らしいことだとおもいます。



安易にアドベンチャーなお花屋さんなどというタイトルにしてしまいまして、アドベンチャーとは何ぞやという方もおられるとおもいますので、今日の発表のためにマウイ島でアドベンチャーなことをしてまいりましたので、最後に軽く紹介させていただきたいと思います
人力で移動した道を赤の実線で記してあります。
マウイ島は世界最大の休火山と言われる標高3000mのハレアカラ火山があり国立公園になっています。標高0m地点からハレアカラ山頂までの約60qの道のりは世界中で最も短い距離で最も標高差が大きくなる区間です。
山頂までは舗装路で行くことが出来ます。
そこで、キャンプ道具一式をもって、自転車で登り、火口の中でキャンプして、山頂から標高差3000mを自転車で一気に下るという計画を立てました。

これが、横12q、縦4q、深さ900mのハレアカラクレーターで、この中でキャンプをしました。
この尾根沿いにスカイライントレイルというダート道がありまして、ここを下りました。



1日目はカフルイ空港で自転車を組み立て、町で食料の買出しをし、夕方5時頃出発。
すぐに日没し、途中からはすれ違う車もなく人っ子一人いない真っ暗な道を一人で7時間登り続け、夜12時過ぎにハレアカラ国立公園に到着。
ここまで日本からほとんど徹夜状態でした。近くのキャンプ場にテントを張り、36時間ぶりに横になれました。


次の日は再び小一時間登ったところの登山道入り口のしげみに自転車を隠し、歩いて火口に降りていきました。途中、火口の素晴らしい眺めがたのしめました。火口原はとてもひっそりしていて、ネネという鳥の鳴き声が時折聞こえるのを除けば、聞こえるのは噴石を踏む自分の足音だけです。
火口内にキャンプ場があり、切り立った崖の下にテントを設営したころは、夕方になってしまったので火口原を走って探索しにいきました。ハワイ固有の高山植物シルバーソードが見れました。ここでも植物への探究心は忘れません。2001年宇宙の旅のロケや、宇宙飛行士の訓練も行われたという火口はまるで月面のようでした。こんな雄大な光景の中、一人で走っていました。だれもいませんでした。日没後はライトをつけて走っていたので、頂上に日の入りを見に来ていた人は、クレーター内に動く謎の光をみたことでしょう。満天の星空は等級の低い星もたくさん見えて、天の川の帯もはっきりみえました。
明け方は寒い中、マルタイ棒ラーメンを食べながら、日の出を眺めました。素晴らしい光景でした。



自転車に戻り、さらに2時間ほど登り、ハレアカラ山頂に到着。ここは、ハワイなのに氷点下になってしまうようなところです。
自転車での登頂に成功しました。ここから、海に向かってくだりました。


バイクコントロールできるように、荷物は背負いにかえます。山頂のほうは火山弾がごろごろしていて、重い荷物を持って下るのは、かなりの乗車技術が必要とされました。


途中、地元の2人組みに会って一緒に下りました。彼らからは、MTBで走れるマウイのトレイル事情や、こっそりとキャンプできる場所など、ためになる情報をいろいろ教えてもらいました。



4時間かけて下って町についた頃には日没しました。食料やビールを買い、南に向かってここのビーチでこっそりキャンプしました。ここはキャンプ場ではないので本当はいけません。ようやくハワイらしい暖かいところで落ち着くことができました。



さらに南のマケナに向かい、エクステラに参戦。ホテルで2泊しました。4日ぶりにシャワーを浴びることができました。


最後の日は前日の世界選でかなり疲れていましたが、ウエストマウイを自転車で一周することにしました。



マウイの中心地ラハイナにはアメリカ最大のバニヤン・ツリーがあります。四方、八方に枝を広げ、地面に根付いています。ここでも植物への探究心は忘れません。


北側の海岸線は入り組んだ断崖絶壁になっていて、非常にアップダウンがきつかったです。車で抜かしていく人たちに励まされていました。
最終日くらい、ビーチでゆっくりしていればよかったと後悔しました。


町についた頃には日没してしまい。10時ころ空港に着いて、荷造りして、野宿して始発の便で帰りました。

マウイ滞在中、自転車で350q弱走りました。



マウイ島を旅してみて、一番感じたことは、体力があるということは素晴らしいことだということです。体力なしに今回の旅はこなせませんでした。

体力=持久力ですが、この持久力はどんな人でも、努力して続ければ身につくものです。
運動とは無縁の生活をしていた私でも3、4年のトレーニングでエクステラというマイナーな競技ではありますが、世界選に出場するくらいになりました。

また、体力があれば、日々の農作業も疲れにくくなりますし、視点を変えて農作業もトレーニングの一環と思ってすれば楽しくさえもなります。

私の話を聞いていただいて、ちょっとでも運動をはじめてみようかな、なんて思った人がいたらうれしい限りです。

以上で発表をおわらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。





スライドの最後のほうはアニメーションにしてあるので、みても分かりにくいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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15日
本日の農作業
ジャスミン・・・温室取り込み
posted by ずっきーに at 07:09| Comment(3) | TrackBack(0) | 農業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結構長い発表だったんですね〜
自分も今、学会発表の準備をしてるとこなんですけど、スライド枚数半分位っすよ。
しかもグラフばっかとか味気ないのが多いんで、こんなに色とりどりのスライドは、新鮮っす☆
Posted by よぐち at 2006年11月17日 00:24
発表お疲れ様でした。
とても楽しく聞かせて頂きました。
三人の発表を聞いた後、自分も何かしたくなるような発表でしたね。

レセプションで飲んだ紅茶ビール、以前とは感じが変わっていて、結構美味しかったですよ。
黒砂糖のやつはあれで最後だったのは残念です。
今度作った時はまた飲ませてね〜
Posted by コケコッコー at 2006年11月17日 17:25
>よぐちさん
発表時間は20分でした。これでもスライド枚数削ったんです。はじめ原稿なしで説明しようとしたら40分くらいかかってしまい、これでも、簡潔な原稿にしたほうです。詰め込みすぎです。研究の発表とかではないのでグラフとかは全くなかったですね。
かなり不思議な内容ですが、他に発表された方も、ラフティングの映像をながしたり、ハンググライダーの機体の説明をしたり、年間に出場するマラソン大会の表をだしたりと、そんな感じでした。
今はパワーポイントがあるから便利ですね。私が学生の時分は、投影式のスライドとOHPでした。

>コケコッコーさん
そういってもらえるとうれしいです。やった甲斐がありました。スライドと原稿をつくるのに、20時間くらい要したと思います。やっと肩の荷がおりました。ゆとりが出来たのでまたビール仕込みますね。今までで一番良い出来だった黒糖スタウトは飲み納めでした。
紅茶ビールはホップを使ってないのですが、ホップは香りと苦みをつける目的以外に、抗菌性を持たせて防腐効果を高めることがあります。ちょっと悪くなっていたかも知れませんね。
ちょっと違法なことを公の場で話してしまいましたが、誰にも怒られなくてよかったです。
Posted by ずっきーに at 2006年11月21日 03:31
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